2012年3月6日火曜日

オスロから第二の首都ベルゲンへ

この二つを結ぶ列車の車窓は世界で一番美しいとされている。なぜなら、窓からフィヨルドを満喫できるからだ。



フィヨルドとは、ノルウェー語で「内陸部へ深く入り込んだ湾」を意味する。氷河による浸食で作られたU字型、V字型の谷に海水が進入して形成された入り江のことで、峡湾とも呼ばれている。つまり、氷河の産物である。(地球の歩き方 北欧 2011ー2012参照)




フィヨルドを眺めるには、最高の列車である。今の季節だと、雪との組み合わせが最高のロケーションを作っていると思ったほど。辺り一面が雪だけになっていて、これこそが銀世界だと言っているようだった。
気がつくと、僕以外の乗客がみなスキーの格好をしていた。スキーをするには、最高の国なのかもしれない。スキーしたかったな。




ベルゲンに七時間くらいかけて着いたのだが、着くと雪が雨に変わり、土砂降りだった。急いでホステルに向かったが、ズボンと靴がビショビショになった。幸いにこのホステルもこの時期に旅行する人いなかったので、四人部屋を一人で満喫し、しっかりと乾かすことができた。


ホステルの廊下には写真があり、どれも夏のフィヨルドの写真で、夏にくることが一番だと言ってるようだった。夏にくればよかったなと再び後悔した。夏は、ロッククライミングやカヌー、キャンプ、ハイキングとすることは沢山ある。


だが、今の季節はただ雨が一日中降っているくらいしかなく、特にできることはありませんよって言ってるようだ。雨の中の観光ほど憂鬱にさせるものはない。



ここの街では、エックスの頃に同じ授業を取っていたノルウェー人の友達マリアと再会した。この街を観光してくれたり、一緒に夕飯を食べた。彼女との会話はフランス語だったので、不思議な感じだった。
彼女も、春か夏にくるとすばらしい、ファンタスティックだとか言っていた。
結局、僕がいた四日間はずっと雨が降っていて、あまりに雨が強いときなんかは、ホステルにこもっていた。




マリアに街を案内してもらったのだが、この街もフィヨルドでできた一つなんじゃないかと思うくらい、急斜面が多かった。または、山に囲まれているような感じだった。


僕たちは、小さい山の頂上を目指して歩いた。だけど、途中から霧が濃くなって街を見下ろすことができない。良い運動にはなったが、このまま頂上を目指しても景色はただ霧があるだけだろうってなり、下山をする。下に降りていくと霧が晴れ、ベルゲンのカラフルな街が見えてくる。黄色、赤色、白色、オレンジ色といった家や建物。


歩いててやっぱり北欧は楽しいなって、雨で憂鬱になってたけど少しずつ気分が晴れてくる。写真もたくさん撮り、次は夏に来ることを改めて決心をする。





あと、三週間。この旅行がそろそろ終わりに向かってきた。一つでも多くの出会いを求めて、駆け足でヨーロッパを巡ろう。時間をゆっくりかけて、自分で見直していくことも大切なんだね。自分の答えの合うようにものごとの形を変え、それが消えることもあるけれど、失いながらも生きているってこと。

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