2012年3月10日土曜日

ハプニングだらけでござるの巻

本当は、ストックホルムの滞在のことを書きたいのだが、その後に起きたちょっとしたハプニングの話をしたいと思う。


これは、ストックホルムからベルリンに向かう途中、マルモという街で一泊したときに起こった出来事だ。僕は、ストックホルムからベルリンの寝台列車が毎日あると思っていたら2日おきぐらいにしかなかった。
だから、マルモで一泊することになり、最初はただ泊まるだけの町だなと思っていたら、悲惨な連続だった。




この町について、バスに乗ってホステルに向かおうとしたところ、なななんとバスの中で運転手から切符が買えないというのだ・・・。でっかいリュックをしょって、運転手にチケットくださいというと、駅で買えるからそこで買ってこいと言われた。


当然焦る僕。次のバスは30分くらいない。交渉しても、とりあえず降りて買ってこいと言われ、仕方なく降りると目の前でバスが通過していく。荷物が重たいだけに、悲しさが増す。あああああーーー、ってな具合にバスは行く。
私をおいて。


切符を買いに駅に戻るも、売店では買えない、機械で買えると教えてもらっても、電車の切符なのかバスの切符なのか分からない。すると、警察官の人が見えてきたので、どうやったら買えますか、と聞くと丁寧にどこに行くのかまで聞いてくれる。ああ、人に聞くもんだなと心から思い、感謝をし、バスに乗車する。


バスに乗ったものの、なんだか不安が消えない。何かが起こるだろう。
だが、メール通りにバス停に降りたものの、肝心のホステルが見えない。時間は夜の9時。あたりは暗く、どこになにがあるのかさっぱりだった。必死になって人に聞くと、丁寧に教えてくれ、少し迷いながらホステルに無事につくことができた。


ここのホステルは、ユースホステル協会のものでcheck-inが16時から19時までしかしてなく、事前に連絡入れないとホステルに人がいない。だがそれは、前日に連絡を取っていたので大丈夫だった。


だが、ここで覚えててほしいのがcheck-outの時間帯だ。係りの人がいるのは朝の8ー10時である。それより前にcheck-outするならば、カードをかごの中に入れて終わりである。


係りの人もとても親切な人で、いろいろと教えてくれ、あなたが来てくれて本当にうれしいの、と言わんばかりだった。もし外に出るならこのカードで出入りしてね、これは部屋の鍵でもあるから気をつけてね、と言われた。


部屋に入ると、6人部屋なのに1人しか使っていない感じだった。夏以外は人がこない街なのかなとか思ってたくらい。部屋で、身支度をし、シャワーを浴び、明日の準備をしていたらルームメイトが帰ってきた。彼はポルトガル人でクラシックの演奏奏者らしい。
今回は音楽家とよく会うなと思いながら、彼との話が弾む。今まで、どこを旅したのだとか、ここがよかったよとかの話だった。


話も終わり寝ることになった。疲れてたし、よく寝れそうだと思っていたら、さっきのバスで感じた不安が的中した。ルームメイトのイビキがとてつもなくうるさく、どこでも寝れる僕でもこここれは寝れないと言ったくらいだった。気持ちよく寝るポルトガル人。何度も起こされる僕。なんだか、いやな夢を見てるようだった。


1回目に起きたときは、3時、2回目は4時、3回目は5時といった感じだ。3回目で眠気も醒め、ベルリンに向かう列車が朝の6時半と8時半があったので、当初は8時半にしようと思っていたが予定を変更し、6時半に。


5時半にはすべての身支度が終え、バスに向かうことに。ホステルをでる前に忘れ物はないか、簡単に確認しないことが分かったのでカードキーを入れ、ホステルからでた。
だが、これがいけなかった。
なんでもっと確認しなかったのだろう。
よく使うものだから、ポケットにあるだろう程度だった。















僕はホステルをでて、バス停を向かう途中にポケットにあるだろうと思われていたものを探す。










あれっ・・・。

















ない。
ない。
ない。
なああああああああああい。












i-phoneがな・・・い。





この旅で必需品のiーphoneがポケットにないのだ。
必死にリュックの中を探してみるがない。ホステルの入り口に戻り、リュックの中身を全部出してもみつからない。


そう、ホステルの部屋の中に忘れてきてしまったのだ。
ホステルの前に立ちすくむ僕。


カードキーがないと入れないホステル。


管理人は自宅におり、8時まで帰ってこない。
電話をしたくても、部屋におきっぱなしである。
8時まで待つと思うとぞっとした。なぜなら、外の気温は約2度と寒いのだ。だが、僕は焦っているので体はその時点では暖かい。








ここで普通だったら、荷物を持って何処かカフェでも行くだろう。だが、町外れにホステルに位置しておりレストランもカフェもなかった。







なんでだろう、こういうとき人って大胆な行動にでるんだろう。
待ちぼうけになるものの、何か手はないかと考え、荷物を置き、ホステルをまわる。このとき僕が泊まったホステルの部屋は、2階の恥じっこに位置する。


僕はその部屋の真正面に立ちどうにかならないかなと考え、その見えた先にあったのは、各部屋に設置されていた柵だった。ベランダのような柵だったとおもう。部屋の外にでて、足をおくにはちょうどいいくらいの。


それはどの部屋もついており、よーくみてみるとそれを伝って2階にいけそうなのだ。やってみるしかない。
もうやってやるになっていた。


僕は1階の柵に昇った。ここは難なくクリア。
だが、柵が小さかったので、バランスを崩すと危ない感じだ。それに外からは丸見えで、隣には歩道があり、大きな道路が位置していた。こんな早朝からなにをやってるんだとすぐ怪しまれても仕方がない感じである。
そこから、柵の上に足をかけ、2階の柵に手をかける。




そうするとギリギリ2階の窓が叩けるくらいだった。






もう必死で寒い中、窓をガンガンたたきまくり、うおおおおおーーーー、起きてくれー、と迷惑きわまりない行動にでた。人間必死になるとなにをするか分からない。


5分くらいたったら、やっとルームメイトが起きて、びっくりした顔でなにやってんだよおまえ、と言ってくる。
そこから、腕に力を込め、心の中でニンジャーーーとか思いながら、2階の部屋になんとか入ることができた。


腕が若干パンパンになっていたことに気がついたのは、バスに乗ったときだった。
部屋を見渡すと、無意識に置いてしまっていたi-phoneが自分が使っていたベッドの上にあった。ルームメイトにいびきのことは忘れ、盛大に感謝をし、部屋をかけ降りる。
今度こそ忘れ物はないとチェックをし、ホステルから出た。




忍者みたいなことを久しぶりにして、体はへとへと。だけど、重たい荷物をずっとしょっていたから、多少なりとも力はついたみたいだった。荷物の確認は部屋の出る前にね。
にんじゃー!!!

2 件のコメント:

  1. 大変やったんやね…でも笑っちゃった。笑
    忘れ物にはご注意を!
    ニンジャーーー!

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    1. 大変だったよー笑
      あんな無茶は二度としたくない(´Д` )

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