2012年3月26日月曜日

最後までいろんなことがあった。

僕は、ジュネーブからバルセロナ行きの寝台列車に乗る前に、あるアフリカ人に絡まれた。
その人が、まず今何時か僕に尋ね、僕はとっさにフランス語で「今、十一時だよ」と答えた。だが、聞き取れなかったらしく、腕時計をのぞいてきた。その時にふと、なんだか怪しいなと思った。

そしたら、アフリカ人(以下A)が僕にハイタッチみたいのをしてきたのだ。
だが、そのハイタッチは、独特で体をすり寄せてくる感じだった。初めは、あっけにとられ、なんだかよく分からない様子の自分。だが、しつこくよってきて、ズボンのポケットをやたら触ってきたから、こいつはもしやスリか、と思い始める。




Aがやたら必要なく、体を寄せてきて、スリスリダンスをしてくる。僕がいい加減にしろ、といってもなお続けて、ズボンのぽけっとを触ってくる。

なになになんなんだ?

と焦り始める。さすがに、ポケットを中心に触ってくるので、Aを思いっきり突き放し、やめろと、軽く叫ぶ。重たい荷物を背負って軽く走り、逃げることが出来た。
明らかに怪しかったが、幸い自分が財布を入れていてたズボンの前ポケットの左だけは、うまくかわしていたいたので大丈夫だった。



























だが、次の日、バルセロナに着くとなんと・・・。





















バッグ、ジーパン、服が茶色まみれになっていたのだ。
ペンキの茶色が体の至る所についていて、一瞬時間が止まった。だが、普通に考えてみても寝台で寝ただけだから、ありえない。





あっ!あのAがスリにみせかけて、手についていたであろう茶色のペンキをつけてきたことをやっと理解できた。くっそおおおおおおおおおと思いながら、バルセロナで叫ぶ僕。













バルセロナで、その茶色のペンキにイライラしながら、地下鉄で友人との待ち合わせ場所に向かった。バルセロナに住む友人が寝る場所を紹介してくれたのだ。早く行って、シャワーを浴び、いろいろとすっきりしたいとイライラしていた。それよりも、この重たい荷物を置いて、バルセロナ歩きたいと思っていた。

寝台列車でも、四人部屋だったのだが、なぜかアフリカ人の一人がパスポートを持っておらず、警察に連行されていった。もうハプニングはいらないと思っていた矢先だった。


僕は地下鉄で、待ち合わせ場所にむかった。地下鉄に乗った時に、自分の左ポケットが違和感がした。なぜかそこの入り口だけ混み、人が自分によせてきた。なんだこれと思っていると、一瞬、財布を入れていた前ポケットが違和感がした。
ふと、その場所を見てみるとなんと・・・。



















モロッコ系の女性がおもむろに僕のポケットに手を突っ込んできているではないか。
すかさず、入れていた指をつかみ取り、なにしてんだ、と英語で大声で何度も叫んだ。ストレスも溜っていたから、その人にぶつけるように叫んだ。
すると、一緒のスリのペアだったと思われる旦那が僕の右側におり、やばいやばい、逃げるぞと言わんばかりにすぐに地下鉄をおり、出て行った。そのとき周りの乗客は、特に助けてくれることはなく、見て見ぬ振りをしていた。それだけ、バルセロナではスリが多いんだろう。
興奮気味の自分は、このうっぷんをどこにはらすわけでもなく、友達宅に向かった。



バルセロナのスタートはこんな感じに始まったのだった。

1 件のコメント:

  1. 危ないところをうまく回避できてよかったね。
    そういえば、スペインはとにかくすりが多い。地元民じゃないと感じさせるだけで危ない、と言われたことがある。そう言われて、友人は、ビニールバッグ一つ抱えて、スペインを歩きました。
    ホテルのセイフティーボックスも危ないとか。だから、スペイン語で文句言って、取り返せないと、危ないことになる、と相当脅されました。
    注意してね。

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