例を上げてみると、スーパーのみかん1個100円、バナナ1本100円、自動販売機の飲み物300円、マックのビックマックのセット1100円、バス一回の運賃400円、ホステル四人部屋3000円、日本への切手200円、夜のディナーの安いところで2000円から~となっていた。
試しにノルウェー料理のミートボール料理を食べてみたのだが、味の割には値段が張っていた。写真に乗っているので2000円弱した。
わざわざスーパーを探して、夕飯を買いに来ても気がついたら千円くらい使ってしまっている。それくらい北欧は高い。
高い高い高い!!
慎重にならないと、後での請求がとても怖い。アムステルダムのホステルは一泊1500円だった。最悪だったけどお財布にはちょうどよかった。
この寒い時期に北欧を旅しているのは、自分くらいしかいない感じだった。ホステルの四人部屋は、いつも自分しかいなかったので、ほぼ一人部屋と化していた。シェアルームなのに。久しぶりに他人に気を使わないでゆっくりした時間を過ごすことができた。
首都オスロに着いてからは、のんびりと散歩しながらムンクの美術館に行ったり、日曜日だったので国立美術館がタダで見ることができた。国立美術館にムンクの叫びの絵が置いてあり、心の苦しみ、精神的な苦痛が伝わってきた。
ムンクの作品全般から、「死」や「孤独」、「不安」、「恐怖」といったテーマが読みとることができる。これには、彼の生い立ちが深く関係している。ムンクが初めに死を感じた出来事は、5歳の時に母を結核で亡くしたことであろう。
その後に姉も同じ結核で死去してしまう。ムンク自身も体が弱く、喘息性気管支炎やリウマチ熱などを発症していた。そのため、冬はほとんど家の中で過ごしていたため、常に「死」や「不安」を意識する幼少期であった。(以上、地球の歩き方 北欧”2011~2012”から引用)
その幼少期が、彼の作品に影響を与えていったのだろう。叫びを見ていると、彼のそばには常に「死」や「恐怖」といったものが離れず、不安に押しつぶされそうになった気持ちが表現されていると思う。だから、あの表情が多くの人に共感を生み、評価されているのだと僕は思った。
首都オスロを散歩してみたのだが、やっぱり寒い。最近になって気温は上がったと言われているが、2、3度だった。海風がとても冷たくて、痛かった。夜になるにつれ寒くなっていく。
オスロには、あの有名なノーベル平和賞を受賞する市役所がある。ここは、一般開放されており、大きな講堂の中であの式の雰囲気を感じることができる。もし、友達ときていたら絶対にふざけたことをやっていたなと隣にいたスペイン人のふざけ具合を見ながら思っていた。絶対に式のふりをしていたに違いない。
ここには、世界一大きな壁画があり、首を大きく回さないと見れない感じだった。この平和の式典を飾るのにふさわしく、堂々としていた。
だけど、この市役所の前ではスケボーする若者が沢山いた。ガタガタガッシャーンといった感じに。スケボーするには、最適な場所らしい。
オスロを出発する日には、なんと雪が降ってきた。そこそこに積もっていたのだが、街の人たちはこんなの普通と言う感じにいつも通り生活していた。
そうだ、僕は北欧に旅にしに来たんだと改めて実感することができた。雪国へようこそ。
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